ピラーの言いたい事言うぜ ~宮城の林道、廃校、へき地、廃墟巡り~

宮城を中心とした林道とか廃校とかへき地とか駅とか廃墟とか巡るブログ

七ヶ宿町稲子 【超限界集落】

七ヶ宿町稲子。

あまりに遠いので、もう行くことが無いかなと思ってましたが、再び車で行きました。

いやほんとマジで遠い(;´∀`)
七ヶ宿町がまず遠いのに、ぐにゃぐにゃ曲がりくねる峠を超えて、やっと稲子地区です。
泉区から3時間はかかります(;´∀`)

もう薄暗くなってたときだったんで、やばいかな?と思いつつ、なんとか暗くなる前に到着しましたが、なんか様子がおかしい。(´・ω・`)

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稲子地区は3世帯、4人しかいない、陸の孤島
それにしても人気が無さすぎです・・・。
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窓やドアに板がかかっています。(゚д゚)!
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いつものこのポストの家の所で通行止めの単管バリケードがありました。
それはまぁ山形方面はいつも行けないので普通なんですが・・・

とりあえずバリケード越えて、稲子分校跡のある神社に向かいました。

そして戻ってきて・・・そういえばポストの家に車が停まってないのに気づきました。
ここに住人の乗用車があったはずなのに、もう日が落ちるのに車がいないなんて??

ここで本当に誰もいないって事がわかりました。
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と、冬季閉鎖??(?_?)

こんなポスト初めて見ましたよ。
まぁ・・・わかりますけどね。
雪は深いわ、あまりに遠いわで、回収しにくるのに完全に赤字でしょうから。


しかしなんで誰もいないのか、調べました。


この記事を読むと、2011年から除雪は辞めたそうです。
雪深すぎるうえに、稲子峠は狭く曲がりくねった酷道です。
除雪が一冬で1000万。
住民4人のために、過酷かつ巨額がかかってしまうので、
町長が冬季だけ移住をお願いしたんだそうです。
七ヶ宿町自体、過疎化してますから費用もそんな無いんだと思います。

そんなこんなで、冬がハクビシンが入らないように囲って、稲子は完全に閉ざされるんだそうです・・・。

しかし・・・なぜゆえに5月も末、雪解けしてるのにこのときは誰もいなかったのか??
まぁ最も若くても70代という高齢者ばかりなので、
もう完全に町のほうに移住しちゃったんでしょうかね??
救急車もなかなかたどり着かない稲子ですので、そのほうが子供ら家族も安心なんでしょう。

ついに・・・ついに限界集落が限界に来たのを感じ、かなりのショックです。

しかし、見に行って良かったです。
私がどうこうできる事じゃありませんが、限界集落の終焉を知ることができたのは、考えさせられるものがあります。


で、帰りはそのまま帰るのもなんなので、七ヶ宿町方面ではなく福島方面で帰る事にしました。
もうかなり暗かったんで道中の景色はわかりづらかったんですが、ハンパない山奥です。
稲子峠よりは全然走りやすい道ですが、とにかく暗い、山山山。
街灯なんてそんなもん無いですからね。
車じゃなきゃ発狂します(;´∀`)

すぐに福島に入るんですが、そこからが長い長い。
茂庭っ湖というダムに到達しますが、うっすら見えるが見事なダム。
人が全くいないダムってなんか怖い。
かなり巨大な湖です。七ヶ宿ダムよりデカイような??

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バス停です。
軽井沢って地名なんかい(;´∀`)
どこがじゃい、ってくらいなんもない所です。
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巨大なゴリラが座ってます。
怖いっつーの(;´∀`)


で、飯坂温泉の灯りが見えて、やっと人がいる感じを受けてほっとします。
飯坂までなーんもない地帯ですから。

いやもう・・・飯坂から振り返っても、稲子はハンパない遠さです。